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中山成彬はなぜ日教組と戦うのか

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昨年の衆議院総選挙後、温めていた「過去現在未来塾」の発足式を410日午後2時から日比谷野外音楽堂で執り行いました。主催者としては、天気が一番心配で、一週間前から当日の天気予報を気にしていましたが、前日と打って変わって素晴らしい天気に恵まれ、気温も上がってホッとしました。先月23日に開花宣言の出た桜も2週間近く我慢して散るのを待ってくれていました。
何より、広い会場でしたが、2000人もの方々が集まり、午後2時から640分まで、4時間40分間、周りが暗くなるまで、ほとんどの人が最後の質疑応答まで残っていただいたことは大変な感激でした。まだまだ日本には希望があると確信した次第です。
私は塾長としての挨拶の中で、塾名からも分かるように、私達はこの日本に生まれ、生活し、人生を送っています。四季の変化に恵まれた美しい国で生活できることの幸せをもう一度噛み締めなければならないこと、そして、自分はポツンとここに存在するのではなく、長い日本民族の命の流れの中で、歴史上の責任ある一存在であることを自覚しなければならないと訴えました。そして、自分にまで命を繋いでくれた祖先と、長い歴史の中で優れた伝統と文化を紡いできた先人たちに感謝の気持ちを持つべきだと強調しました。そして私達は自分の人生を享受するだけでなく、この国をもっと良い国にして、平和の中に次の世代にバトンタッチする責任があるのではないかと訴えました。
民主党政権になりましたが、私が政治生命をかけて訴えたように、民主党政権は外交、防衛、教育、経済政策に問題があり、日本の安全を危うくし、国力を衰退させ、日本を衰亡に導く危険な政党です。自民党が頼りにならない今、新しい政党を作って日本を甦らせなければならないという気持ちを強く持っています。
当日は新党「たちあがれ日本」の立党記者会見が午後4時から行われましたが、会見前に、平沼赳夫先生、与謝野馨先生、中川義雄先生も駆けつけていただき、挨拶を頂きました。その他、来賓として、元空幕長の田母神俊雄先生、故中川昭一先生の奥様である中川郁子様、妻の中山恭子参議院議員にそれぞれ挨拶を頂きました。
まず、基調講演として西尾幹二先生に「よみがえれ国家意識」と題して講演をしていただきました。その後、塾長の私が「外交、教育、経済」について、続いて、元鎌倉市議の伊藤玲子先生に「日教組問題」、都議の土屋たかゆき先生に「民主党マニフェスト違反問題」、前衆議院議員の戸井田とおる先生に「靖国神社公式参拝問題」、前衆議院議員の石原宏高先生に「外国人参政権問題」、前衆議院議員の牧原秀樹先生に「重国籍問題」、前衆議院議員の馬渡龍治先生に「拉致問題」、前衆議院議員の西川京子先生に「選択的夫婦別姓問題」、日本の心を伝える会の小名木代表に「インターネットと選挙の融合」、神奈川大学教授の小山和伸先生に「CO2 25%削減問題」等、次々に講師の先生方に登壇していただき聴衆に訴えかけました。
鳩山内閣の支持率が30%を切り、まさに危険水域に入りました。普天間問題の解決は、沖縄県民のさまざまな思いの中で決めた辺野古沖案しかないのです。鳩山首相は「5月まで」と言っていますが、とても無理です。鳩山首相は退陣するしかないでしょう。この半年余りで鳩山首相は一体何をしたのでしょうか。沖縄県民の心をかき乱し、アメリカ政府の対日不信を招来しました。大罪です。
「民主党はやっぱりダメ」、しかし、「自民党は頼りにならない」という政治状況の中で、雨後の竹の子のように新党が出来つつあります。まさに混沌の中に今の日本はあります。日本の置かれた国際情勢、経済、財政、社会情勢、さまざまな事をしっかり認識し、日本の行く先を指し示すことができるしっかりした政治指導者が今求められていると思います。
 
平成22413
過去現在未来塾
塾長 中 山 成 彬




(田母神氏、中山恭子夫人と)


(左:西川京子事務局長、中央:田母神氏、右:中山成彬氏)

私が会長を務める「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」では2月19日に田母神前空幕長を講師として呼び、話を聞いた。田母神氏は空幕長を更迭後、「自らの身は顧みず」を出版し、今、全国を講演で飛び回っている。2月だけでも23回、3月も20数回予定が入っているという。

私は空幕長の発言は村山談話を見直すいい機会だったのに、急に更迭されたのは大変残念に思っている一人である。かって金正日の息子、金正男が日本で拘束されたとき、当時の田中外務大臣は直ちに北朝鮮に送還したが、それと同じほど絶好のチャンスを失した。金正男もしっかり身柄を拘束しておけば拉致問題の交渉に切り札となったと思う。

又、国会に呼び出しながら民主党の委員長は発言さえも許さなかった。彼に堂々と信念を述べられては困ったのだろう。我が国はいい国であり、防衛力を整備しなければいけないと主張すると批判され、逆に我が国は近隣諸国を侵略した悪い国で、防衛力は要らないという声が強い。

先日、竹島の日の島根県での集会は竹島は韓国の領土だと主張する集会の方が参加者は多かったという。一体この国はどういう国なのか。歴史認識のなさ、国防意識のなさ、まさに日本危うしという感を強くする。



(「日本の教育を考える国民集会にて~東京)

私の日教組に対する発言以来、自民党に日教組究明議員連盟が発足し、活発な活動を行っている。昨年12月17日、小林正氏(元社会党参議院議員、元神奈川県日教組委員長)を招き、日教組の実態について話を聞き、神奈川で日教組が集めた約30億円の組合費が行方不明になっていることを知った。その後、1月15日、伊藤玲子氏(元鎌倉市議4期、「中山成彬はなぜ日教組と戦うのか」著者)を招き、16年間に亘る日教組との戦い、教育正常化の苦労話を聞いた。3回目、4回目は兵庫県日教組、広島県日教組の実態等を調査した。


(自民党熊本県連青年部主催「明日のリーダー育成塾」にて~熊本)


(日本の教育を考える県民集会にて~宮崎)

1月17日には大分県で教育正常化推進県民大会、2月5日には東京で「日本の教育を考える国民集会」、2月14日には熊本県の自民党青年部の「明日のリーダー育成塾」で講演し、同日、宮崎県で「日本の教育を考える県民集会」を開いた。麻生内閣の支持率が低迷し、民主党政権の可能性も出てきたが、民主党にはかっての社会党系の自治労や日教組がまぎれ込んでおり、それらの影響力が強く、特に教育政策や外交、防衛において大きな問題があることを国民に広く周知することが必要である。


「早期水稲に特別の配慮、道路特定財源の一般財源化見直し―中山成彬 予算委員会筆頭理事、質疑概要」 平成19年10月9日衆議院予算委員会

中山成彬 予算委員会筆頭理事、質疑概要

○中山(成)委員 
〈派閥の名称不使用〉
 先週の私ども清和政策研究会の総会に、小泉元総理が六年ぶりに来られて、人生には上り坂と下り坂のほかに、「まさか」という坂があるんだと、いつものような小泉節を聞かせていただきました。
 そういう意味で、福田総理、1カ月前「まさか」こういうことになるとは思ってもおられなかったと思いますが、あの厳しい過酷な選挙戦を戦われて今ここに座っておられます。福田内閣の支持率もほどほどの滑り出しです。こうして見ていますと、ずっと前からここに座っておられたような感じもしまして、国民が求めていたものはこういう安定感といいますか信頼感だったのかな、そのような思いがしています。
 私は福田選対の事務局長を務めさせていただきました。選挙戦を戦うに当たって、福田候補にはできるだけ地方に行っていただこうということで、多摩ニュータウン、今はオールドタウンになっている、そこを見ていただいたり、あるいは、福島県のいわき市に行きまして、いわゆるシャッター通り、あるいは町おこしの例としてハワイアンセンター、そして限界集落や鳥獣被害を受けている農村地帯を見ていただきました。しかし、選対本部として一番神経を使ったのが、派閥の談合だとかなんだとかそういう言葉がマスコミのみならず相手陣営からも聞こえてきましたので、この派閥色を消すために腐心しました。選挙戦を通して、派閥を超えたいろいろな集まり、特に若い人たちがお話を聞きたいということで集まられた、そういうところに時間をとりました。
 私どもの票読みでは、議員の票だけでも310票近く、トータルしますと380票位かなと思いましたが、結果は330票。派閥の締めつけとかそういうのはほとんど効いてない、そんな感じがいたしました。実際、派閥の実態は変わってきています。今、派閥というのは研修の場、政策を勉強する場、親睦の場あるいは選挙の応援に行くとか、そういった形になっている。親分がポストと金で締めつける、そういうものじゃなくなっています。
 先週、私どもの総会で、町村会長にやめていただいて、代わりに代表世話人を3名置きまして、これからはもう町村派と言わない、清和政策研究会、略して清和研と決めました。かつて福田総理のお父上、福田赳夫総理が30年以上前に、総理になられたときに派閥解消を唱えられ、派閥の事務所もやめようと言われました。しかし、派閥はなくならず、その後も続きました。
 今、派閥の運営もみんなが会費を出して、あるいはパーティー券を売って運営しているわけで、ぜひ総理、各派の会長さんたちに、もう派閥、何々派と称するのはイメージが悪いからやめようということを提唱していただきたいと思いますが、いかがですか。
 
○福田内閣総理大臣 
 我が自民党のことでございまして、この総裁選挙でもって国会等に御迷惑をかけたということは本当に反省をいたしております。
 この総裁選挙が始まるときに、派閥談合だとかいうようなことを指摘される方もいらした、自民党の中でもそういうことを言われる方はいらしたんです、メディアもそれはもう一生懸命それを使ったわけですけれども。そのときに、私ははっきりと、もうこの派閥という選挙はあり得ない、こういうことはいち早く申し上げました。
 私は、派閥的な活動の限界というものはもう既に感じております。私の前任の安倍総理だって派閥の会長でなったわけじゃないし、私も派閥の会長どころじゃない、ほとんど何の役目にもついていないような立場で出てきたわけでありまして、そしてまた、最初に私に声をかけてくださった方々は、皆さん、派閥関係なく声をかけてくださったというようなこともございました。
 いまだに派閥というふうに言われるのは、私は正直言って心外でございます。政策研究グループ、こういうふうな形で呼んでいただきたいというふうに思っておるところでございまして、国会議員からして、派閥という言葉は忘れた方がいいというように思います。これは我が自民党だけじゃないと思いますよ。ほかの政党にもそういう部分はあるかもしれぬ。そういうことで、古い政治ということを思い出す派閥というものは、これはもう積極的に使わないようにするのがいいのではないかというふうに思っております。
 
○中山(成)委員 
 これは党改革、政治改革の第一歩だと思いますので、各会派の代表の方々によろしくお願い申し上げたいし、またマスコミの方も、ぜひ政治改革の一環として、これから何々派というふうなことは使わないように、御協力をお願い申し上げたいと思います。
〈地方活性化について〉
 ところで、総裁選挙のときも一番問題になりましたのが地方格差、地方が疲弊しているということでした。
 そして、自民党でもずっと地方の活性化については議論をして取り組んで参りました。地域再生調査会とか、あるいは真の地方財政の確立と地方の活性化を図る議員連盟、こういったところで、中心市街地活性化、あるいは地域再生、そしてふるさと創生、バイオマスタウン構想とか、さまざまなメニューをつくり、例えばまちづくり交付金3千億円等を予算措置しました。このような「地域活性化ガイドマップ」をたくさん印刷しまして、地方にも配付しました。しかし問題は何かをやろうとする場合に、地方が負担するお金がないということでした。これにつきましては、借りている高利の地方債を借りかえることができるようにしたり、又、地方法人税二税を共有税にして、本当に困っている地方公共団体に配分するとか、あるいはふるさと納税とか、そういったものも議論いたしました。これらはこれから年末にかけて検討されることになるだろうと思っております。
今回、福田総理の強い指示で、内閣の方でも四つの地域活性化本部が統合化されて、一体として全閣僚が参加する地域活性化統合本部が今日まさに発足するということで、大変期待いたしております。しかし、何といいましても、地方は三位一体の改革あるいは交付税の削減で財政的に本当に困っている、住民サービスもできないような状態になっています。総理からぜひこの地方財源の充実ということについてお考えを聞かせていただきたいと思います。 

中山成彬 予算委員会筆頭理事、質疑概要

○福田内閣総理大臣 
 御指摘のとおり、地方の問題というのは大変重要な課題であるというように心得ております。
地方財源、これは地方が独自に財源をつくり出すということができればいいですけれども、その力がないところにはそれなりのことをしていかなければいけない。それが税金なのか、また交付税というふうなことであるのかということになりますけれども、これは全体を見て判断していかなければいけない段階だというふうに思っております。そしてまた、地方自治体自身も、みずから生み出す力を持つ努力をすべきだというように思っております。そのために、いろいろな方策があるでしょうけれども、例えば企業立地を促す、企業を引っ張ってくるということも必要だと思います。
 しかし、企業誘致しても、例えば工場が来るということはあっても、それだけでは十分でない。そこに利益がたまらないような仕組みで、みんな東京の本社に吸い上げられてしまうということであっては、誘致しただけという話になります。これは、やはり企業にもいろいろ考えてもらわなきゃいかぬですね。私が申し上げております、自立は企業として必要かもしれぬけれども、やはり共生というようなことを常に考えてやっていただくということも必要なんだろうというふうに思います。
 いずれにしても、この地方問題というのは大変大事だということで、いろいろな角度から今研究をしているところでございます。そして、なるべく早く具体的な手段を講じてまいりたいというふうに思っております。
 
○中山(成)委員 
 不況が長引いている間に、日本の企業が人件費の安い中国とかアジアにどんどん出ていきました。前に調べたとき、もう3万社以上が出ていったという話でした。やはり地域活性化のためには地方に働く場、雇用の場をつくる、これが一番大事なことだと思いますが、今、総理からもそういうお話がございました。
 総理には、ぜひ経済界に対して、国内の地方に工場を立地してくれということを強く要請していただきたいと思うんですね。総理の公約の中にも、地方に企業を立地した場合には税制の優遇をしますよ、こういったことも盛り込んでいただいておりますから、ぜひよろしくお願い申し上げます。
〈道路特定財源について〉
 この前、経団連の御手洗会長とお話ししたとき、あそこは大分に大きな工場をつくっておられますが、もし高速道路があれば宮崎の方にも工場を作りたいということを言われました。
 高速道路については、例えば中国では、1年に7千キロ、高速道路をつくっています。これは、日本全体の高速道路の延長距離と同じです。台湾は、九州と同じぐらいの面積ですが、南北に2本の高速道路ができています。今年の初めには新幹線も通りました。経済規模からいっても、どうして九州にできないんだろうと思うんです。東九州自動車道はまだあと10年近くかかるそうです。日本はお金の使い方を間違っているのでは、そんな感じもします。
 道路整備につきましては、道路特定財源の論議が地方から見ると、地方軽視というか地方切り捨ての象徴みたいな感じがします。道路特定財源は、ガソリン税や自動車重量税という道路建設のための税です。しかも、建設を促進するために、今、二倍の暫定税率になっています。ところが、これが公共事業予算のシーリング(枠)によって余り出してきています。だからそれを何にでも使えるように一般財源化しようという話です。もう大体道路はでき上がっている、概成しているのだから一般財源化してもいいじゃないかという話ですが、もしそうなら減税するのが筋じゃないかと思います。
 しかし、先日、地元で「宮崎の道路を考える女性の会の集まり」に出席しましたが、早く道路を作ってほしいと必死に訴えておられました。女性は自分のことよりも子や孫たちのことを考えますから、自分たちの代に早く道路をつくっておかなきゃという思いが非常に強いんだろうと感じました。
 そもそも、この道路特定財源というのは逆進性が強い税金です。県民所得の低い地方は大量輸送機関がありませんから、車を使わざるをえないのです。だから、ガソリン税をたくさん払っているのは相対的に県民所得の低いところです。そういうことを考えますと、去年の暮れの閣議決定で道路特定財源の一般財源化の方向が打ち出されていますが、総理ぜひ、これを見直してほしいと強く思いますが、いかがですか。
 
○福田内閣総理大臣 
 御案内のとおり、この道路特定財源については、昨年の末に閣議決定されたわけですね。そして、具体案というものがまとめられております。ですから、そういうような趣旨に沿ってこれからこの特定道路財源を運用していくことになるんだというふうに思います。そうしなければいけないんだろうというふうに思いますけれども、しかし、この具体策が問題ですよね。どうやって具体化していくのかということがございまして、道路整備の必要性の吟味ということは十分にしなければいけないと思いますが、この厳しい財政事情のもとにおいて、一般財源としてどういうものに使っていくのかということも、これから大いなる議論が必要なんだというふうに思っています。
 そして、あわせて、今御指摘のように、納税者の理解ということがあります。今、財源が極めて厳しいという状況もございますので、納税者の理解というものを求めるためにどうしたらいいかということをよく考えた上で、その使途等についてこれから詰めていきたいというふうに思っているところでございます。
 
○中山(成)委員 
どうかよろしくお願いを申し上げます。
〈和製ファンドについて〉
 ところで、日本経済はずっと回復基調が続いていると言われていまして、現に大企業等は空前の好決算ということです。しかし、日本全体としてはなかなか景気の浮揚感が乏しいわけです。これはなぜか。やはり企業が内部留保と配当を重視していて労働分配率がなかなか高まらない。配当についても、外人投資家がふえていますから、海外に流出する分もあるのだろうと思います。ぜひ福田総理には、経済界に対して、労働分配率、給料を上げるように、それから正規雇用も増やすように、あわせてお願いしていただきたいと思います。
 また、長引く不況の霧が晴れてみますと、目につきますのは横文字の会社が多くなったということです。外資に買収されたり、あるいは、RCCも売り先を探すときに、国内のファンドに売るといろいろ言われるから後腐れがないようにとどんどん外資に売っちゃったとか、そういうところもあったわけで、私は非常に残念です。苦労して会社を立ち上げた創業者の無念が日本列島に満ち満ちているような、そんな感じもしております。
 また、金利も、低金利がずっと続いているものですから、円転、円キャリーで、外貨で運用されている。日本人は、自分たちの金、自分たちの貯めた金が自分たちの為に使われずによそで使われている。あるいは、極端に言いますと、自分たちがこつこつと貯めた金で日本企業、日本の土地が外人に買われている、こういうことも言えるんじゃないかなと思います。対内投資を促進しなければなりませんが、それは、外人が株を買うとか企業を買収するとか、そういうことよりも、やはり技術と資本を持ち込む、対内投資が本来なんだろうと思うんです。
 日本人は本来農耕民族ということもあり、物づくりは得意なんですが、お金の運用ということになりますと、今までは金儲けはあまりいいことでないような雰囲気もありました。やっと最近になって、大学でも金融工学の講座ができたりとか、そういうことも変わってきています。日本人の千五百兆円という貴重な金融資産が日本人のために使われるように、資金運用のプロとかいった人達も養成しなきゃいけないし、和製ファンドというか、日本人によるファンドもどんどん立ち上げるべきだと思いますが、甘利大臣、お答えいただけますか。
 
○甘利国務大臣 
 余剰資金と投資先をつないでいくのがファンドの役割でありますが、願わくは、その投資先が投機ではなくて実体経済と結びついている投資であればベストである。しかも、ふだんなかなかその資金が回りづらいところに回してくれる役目をファンドがやってくれればいいと思います。例えば、ベンチャーの育成であるとか事業再生。しかし、それには、なかなか、金融工学とか高度な金融人材というのが必要で、そういう装備ができているファンドでないとそういうリスクはとれないわけであります。日本での和製ファンドも、数はふえていますけれども、まだまだそういう金融工学とか金融人材が充実していないと思います。
 ですから、和製ファンドをしっかり育てていくためにも金融人材の育成ということは大事でありまして、この6月に高度金融人材産学協議会というのを設立いたしました。メーカー、銀行、ノンバンク、大学の関係者が集まって、そういう資金と投資先をつないでいくための人材をどうやってはぐくんでいくか、これを立ち上げて、今、努力をしているところでございます。 

中山成彬 予算委員会筆頭理事、質疑概要

〈経済財政諮問会議について〉
○中山(成)委員 
 次に、経済財政諮問会議のあり方について質問したいと思います。
 経済財政政策に関し、有識者の意見を十分に反映させて、総理のリーダーシップを十全に発揮できるようにということで、平成13年に発足いたしまして、民間議員を4割以上入れるということになっています。
 今年、6月の19日に、「経済財政改革の基本方針2007 『美しい国』へのシナリオ」、いわゆる骨太方針第七弾が公表されました。その後、自民党は参議院選挙で大敗を喫しましたが、8月9日、この骨太方針はそのまま20年度予算の全体像として概算要求基準となりました。私はこれに反対いたしました。
 特に、民間議員は大企業の成功した会長さん、それから著名な学者先生、みなさん東京住まいということで、地方の視点とかあるいは弱者の視点がないのは問題じゃないかと私は思っています。選挙という試練を受けない民間議員と官僚が中心となってどんどん進めていくことに疑問を持っているわけです。民間議員の任命権は総理にあるわけで、また、大田大臣、民間大臣ということでお答えにくいと思いますけれども、この経済財政諮問会議の運営についてどう思っていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。
 
○大田国務大臣 
 経済財政諮問会議は、総理のリーダーシップを発揮して経済財政政策を運営する、そのために重要事項を調査審議するということが目的でございます。審議に当たりましては、有識者議員の知見を活用しながら、総理と関係閣僚の合意のもとで進められております。そしてまた、例えば骨太方針のように、政府として最終決定を行う場合には、閣議決定などを通して内閣の責任で行われております。
 先生御指摘のように、全国それぞれの地域の視点あるいは働く者の視点、生活の視点で経済財政政策を議論するというのは、もうそのとおりだと思います。これまでも、中小企業の生産性向上と最低賃金をセットで議論する、あるいは地域の活性化ということを議論してまいりました。そういうことも骨太方針には書かれておりますので、これからこれを実行させていきたいと考えております。
 また、地域経済の立て直しということを大きいテーマに掲げております。増田大臣と連携をとって、地域経済の足腰が本当に強くなるような経済政策をこれから議論してまいりたいと思います。私も、国民から見える議論の場として、国民の目線に立って、わかりやすい議論ができるように、よりよい経済財政諮問会議になるように全力を尽くしてまいります。
 
○中山(成)委員 
 委員 ぜひ、総理におかれましては、この経済財政諮問会議のあり方あるいは来年度の予算編成の方針等については、じっくりお考えをいただきたいと思っております。。
 
○福田内閣総理大臣 
 そもそもこの経済財政諮問会議というのは、2001年にスタートしたわけでございますけれども、大田大臣から言われましたように、総理大臣の諮問機関。それまでの総理大臣というのは自分から物を考えて言うことはなかった、それを、自分の考えで物を言う、そのために諮問会議を開いて、そこでいろいろ政策を考えていく、立案する、そして、それがいいということになれば閣議決定して各省にお流しする、こういうふうなことをしてきたわけなのですね。
 ですから、よく諮問会議は少し横暴なんじゃないかとか言われる。しかし、横暴なのは総理大臣が横暴なのですよ、それは、そのときは。総理大臣が決めるんですから。そういうふうに理解していただきたいというように思います。
 ただ、一つ申し上げますけれども、こういう制度がなぜ必要なのかということ。今このような複雑化するそういう時代にあって、そしてまた、いろいろな変革を求められているという時代にあって、やはり省庁横断的に事を決めていかなければいけない。やはり総理大臣のリーダーシップというのはとても大事な時期だということなんじゃないかと思います。そういう必然性から生じた制度であるということでございますので、これが正しく運用されるように私も心がけていきたいというふうに思っております。
 
○中山(成)委員 
 ぜひそういう方向で、特に弱者の視点、地方の視点がしっかり入りますように、よろしくお願い申し上げたいと思います。
〈農業問題について〉
 次は農業問題について質問いたします。
 まず、私ども九州の鹿児島、宮崎、大分は早場米の産地ですが、ことしは台風四号、五号で、フェーン現象が起こりまして、ちょうど実の入るときに温度が上がって、いわゆる乳白米と言われる規格外米、これはふだんはほとんど出ないんですけれども、ことしは7割、8割がそれになり、30キロで3千円もしないというひどいことになっています。
 これは農済の制度により、補償することになっているのですが、ことしの場合は倒伏しているわけじゃなくて、立ち姿は非常に良かったものですから、事前の被害申告をしなかったんですね。収穫してみて、ひどいということが分かったのです。
 ですから農済の制度上からは救いようがないのですが、しかし、想定外のことが起こったということですし、農家の方々が落胆して耕作意欲を失っている。耕作をやめちゃいますと、農済制度そのものが壊れてしまいますし、水害対策とか、多面的な機能を持っている水田です。農水大臣のところにも陳情にも参りましたが、今どういう検討状況になっているか、お聞きしたいと思います。
 
○若林国務大臣 
 宮崎県を中心としまして、鹿児島、大分の一部などの早場米地帯で、今まで経験したことがないような被害が発生しているということは承知いたしております。外見上、全く被害が生じているということもわからない、また倒伏などはもちろんないというような、そういう状況で広範囲に被害が発生した特異な現象でございます。
 農林水産省は、もう現地に調査団を派遣し、いろいろな報告、お話をお聞きしたりしております。また、地元でも、県や農協などの関係機関が対応策を検討いたしているというふうに承知いたしております。
 それで、これは委員がお話がございましたように、被害申告がなかったというような場合には、立ち毛の、収穫前に損害評価ができないということでありますから、圃場ごとにどんな損害が発生したか確定できないということになりまして、共済金の支払いは不可能でございますが、そういう状況について、さはさりながら、生産者の経営の安定ということを考えていきますと何らかの形でこの支援をしなきゃいけない、このように今考えているところでございまして、共済組合あるいは同連合会などの積立金の活用なども含めまして、何らかの対応を早急に決めてまいりたい、このように思うわけでございます。なお、こういうような状況が今後繰り返し起こるというようなことがないような再発防止策も、あわせて今検討しているところでございます。
 
〈今後の農業政策について〉
○中山(成)委員 
 ありがとうございます。今、大臣も言われました積立金が2千億を超えているという報道もございまして、何とかしてほしいという農家の切実な要望をぜひお聞き届けいただきたいと思います。
 今、農村に行きますと、後継者不足です。自分の息子に農業を継がせていいものかと、WTOとかEPA等の貿易交渉の行方をじっと見守っていますし、今後の農政はどうなるのだと不安な思いで見つめているというのが農家の現状です。
 しかし、一方では、これから経済発展に伴いまして途上国の食糧消費も拡大しますし、また、バイオエタノールの需要が増えてまいりますと、将来の食糧不足、飼料不足というようなことも考えられるわけです。また、温暖化が進んでいきますと米も今、北海道の米がおいしくなっているというような話もありまして、作物の適作地帯も変わっていきます。
 そういった中で、今、品目横断的な政策が進められていますが、九州では、4ヘクタールの米作より20アールのハウス園芸農家の方が経営が安定しているということもあるわけです。特に野菜、畜産、果樹、花といった個別の農業についても目配りをよろしくお願いしたい。全国一律の農政じゃなくて、今度、農林大臣の発案で地方に御用聞きに行かれるという話ですけれども、それぞれの地方に行って実態をよく調べていただきたいと思っております。
 地方では耕作放棄地がふえておりますが、これからバイオエタノールの普及で、トウモロコシだとか、あるいは大豆だとか麦だとか、あるいは里芋だとか、そういったものの価格が上って、昔のように国内で作ってもペイするような時代になって来るんじゃないかと考えるわけです。しかし一方では、農家が高齢化してきています。
 今、九州全体で、五千人近い中国の青年たちが研修目的で農業などで手伝ってくれているんですね。しかしこれも、かつて集団就職の時代が長くは続かなかったように、中国の経済が発展しますと来なくなる時がくると考えられます。今のうちに農地の集約化を進めていかないといけません。ところが、農家はなかなか土地を手放したがりませんから、これを促進する施策もとっていただきたいと思っております。
 総裁選挙の総理の公約の中にも、すべての農地を活用するための新たな施策を展開するというのが入っています。若林大臣、この温暖化、後継者不足、食料不足、貿易交渉、あるいは民主党が戸別所得補償制度というちょっと時代錯誤的な政策も出そうとしているなど、いろいろな問題がありますけれど、どういうふうに今後の農政を展開されるつもりか、お聞きしたいと思います。
 
○若林国務大臣 
 委員が御指摘になりましたように、農業人口は減少をしてまいっておりますし、また、農業者自身の高齢化も進行している。その結果、農村地域で耕作の放棄が進んでいる、荒れ地がふえている、こういう現象になってきております。温暖化の問題もこれから深刻な影響が出てくることも想定されますし、また、世界的な食料需給でいえば、エタノール生産の方に食料原料が回るというようなことから、トウモロコシの価格の上昇などを初めとして、それがいろいろな波及をしてまいりまして、輸入農産物の価格が高騰してきている。農業と食料を取り巻く環境というのは激変しつつあるわけでございます。
 そういうような状況を前提にしながら、今、戦後初めてと言われております大きな意味でこの転換期を乗り切るための農政改革を、農地法の、農地制度の改正を視野に入れながら、大きく農政改革を進めていこうとしているわけでございます。
 委員がお話ございましたけれども、やや誤解がありますのは、実は、国内における消費者に対する農産物の供給が、農業主業者といいますか、農業を主として農業所得で生活を支えているような農業主業者が供給の7、8割、あるいは9割、大部分を供給できるような体制にしていくことによって初めて生産性も上がりますし、安定的な農産物供給ができる、こういうことになるわけですね。
 そのことはかなり進んでおりまして、野菜について言えばもう八割がそういう農業者によって供給されておりますし、フラワー、花についても87%、酪農は九六%、肥育牛あるいは豚、養豚などは90%もそういう農家が、農業者が供給をしているということになっております。麦類や豆類など、芋類もやはり7、80%はそういう人たちで供給されているんですが、残念ながら、米につきましては、そういう主業者が供給している部分が四割弱ぐらいということで、六割は兼業の人あるいは農業以外の所得が多い人や高齢者などによって今なお供給されている、こういう状況でございます。
 そういう意味では、耕種部門の水田農業について、米は過剰になっているわけですから、さらに米をつくっていくというわけにはまいらない。そういう状況の中で、米以外の作物を導入しながらいくには、かなりの技術的な能力あるいは意欲のある主業者が中心になって、米の、水田の耕作をしていかなきゃいけない。そういう認識のもとに、いわゆる品目横断的な対策を講じようとしているわけでございます。
 このことに関しまして、小規模の農業者や高齢者をどうするんだという話がございます。当然、担い手だけで農業が、農村が成り立つわけではありませんから、そういう人たちも含めましたいわば地域の組織化、農業の組織化ということを積極的に図りながら、今言った体質改善、体質強化を図っていかなきゃいかぬ、こういう問題意識でございます。 

中山成彬 予算委員会筆頭理事、質疑概要

〈今後の貿易交渉について〉
○中山(成)委員 
 ところで、これから貿易交渉、農業交渉が続くわけですが、ぜひ御理解いただきたいことがあります。というのは、アメリカとかオーストラリアとかいったところは、農業というのは産業でありまして、農業生産の現場と生活の現場が離れているわけです。日本の場合には、農業というのは、地域社会において必要な生業として育まれてきました。そして、農村は生活の場であり、文化伝承の基でありました。
 従いまして、農業交渉をやっていきますと、その成果というのは、向こうは産業振興になるわけですけれども、日本は地域社会が崩壊につながる可能性がある。そういう意味で、農業というのは他の製造業とは違うのだという認識が必要じゃないかなと思っています。
〈教育予算の確保について〉
 なお、来年度の予算要求の中に、全国の小学生120万名を1週間農山漁村に宿泊体験させるという非常に意欲的な予算要求がなされているんですね。これは、子供たちの自然体験のためにも、あるいは農山村漁村の活性化のためにも非常にいいことじゃないかと考えます。ぜひ実現して下さい。
 予算といいますと、一言申し上げたいのは、とにかく増税よりも前に歳出削減だということで財政構造改革をやってまいりました。しかし、例えば教育現場だとかあるいは医療現場にはもう悲鳴が上がっているところもあります。日本でも歳入改革についても勇気を持って取り組んでいかなければならないのではないかと思います。
 福田内閣も教育再生を最重要課題と位置づけられておりますから、ぜひお願いしたいんです。学校現場を回りましたら、学校によってはファクスの用紙がないとか、試験をするためのプリント用紙がないとかいう話もあります。今後、教員数を生徒の減少よりもさらに減らすという政府の方針があります。あるいは国立大学法人の運営費交付金を毎年一%ずつ削っていく、私学助成も毎年一%ずつ削るということです。しかし本当に教育が大事なら、こういうことを硬直的にやるのはどうかなと思うんです。どうですか、文科大臣。相撲協会の話とかいろいろ大変だということですけれども、ぜひお考えをお聞きしたいと思います。
 
○渡海国務大臣 
 中山先生おっしゃるように、先生は大臣のときに現場を随分歩かれたと聞いております。教育の現場でこれから一番大事だと考えておりますのは、やはり先生方が子供と向き合う時間を長くとっていただく。そのためには、そういった環境をつくるためのさまざまな支援をしていかなきゃいけない。ボランティアを使うとか、既に非常勤講師というような発想もございますが、そういった方々を採用するとかいったことによって先生が子供の状況を把握していただくということが、やはり学力の向上のためにも、また、最近いじめ等の問題がございますね、子供の変化に先生がしっかりと気づく、こういう面でも大事だと思っておりまして、そのようなことを実は二十年度の概算要求に盛り込んでおりまして、各府省とも連携しながらしっかりと予算獲得に努力をしていきたい、そのように考えておるところでございます。
 
〈温かみのある政治を〉
○中山(成)委員 
 時間になりましたが、福田総理、これからも改革は続けていかなければなりませんが、小泉元総理に申し上げたことがございます。改革には信長の峻烈さ、厳しさも必要だが、しかし、それが成功するためには、夕方になると外に出て、庶民のかまどの煙が上がっているかどうか、心配されたという仁徳天皇のお慈悲の心も大事だということです。
 その点、総理は温かみのある政治ということを打ち出しておられますから、ぜひそういうお気持ちを持ってこれから国政に取り組んでいただきたい、このことをお願い申し上げまして、質問を終わります。


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